芸能界で最大手ともいわれる「バーニングプロダクション」のグループ企業で、新垣結衣さんや、菊地亜美さん、宮沢氷魚さんなど、誰もが知る芸能人が所属している「レプロエンタテインメント」通称「レプロ」
芸能界を目指す人にとっては、ぜひ所属したい事務所の1つなのではないでしょうか。
ところが、レプロエンタテインメントには「ブラック企業」「闇が深い」などの悪い評判が多いので、応募を迷っている方もいると思います。
「レプロエンタテインメントの悪い評判って実際はどうなの?」
「レプロエンタテインメントのオーディション内容や合格率を知りたい。」
という方のために、レプロエンタテインメントの評判をはじめ、オーディションの内容や合格率を解説していきます。未成年の方がオーディションに応募する際の注意点もありますので、ぜひ最後までご覧ください。
レプロエンタテインメントの評判は悪い?
「レプロエンタテインメント」と聞くと、真っ先に「ブラック」「闇が深い」「枕営業」などといったイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。
芸能界ではこういった評判がよく出回りますが、中でもレプロエンタテインメントはネット上でよくない噂がたくさん流れています。正直、世間的な評判は「悪い」と言えるでしょう。
しかし、そのような評判を見てすぐに「悪い事務所」だと決めつけるのはよくないので、悪い噂が流れた原因と、レプロエンタテインメントへの擁護の声も見ていきましょう。
レプロエンタテインメントの評判が悪くなったのは、2016年〜2017年に人気女優の能年玲奈さん(現在、のん)と清水富美加さん(現在、千眼美子)が、事務所と揉める形で退社したことが大きな原因です。
その際、タレント側が事務所に対して不満を抱いていたという報道がされていたため、ネット上で事務所の対応を叩く人が多かったのです。
さらに2021年にはモデルのマリエさんが枕営業を暴露したことが話題になり、SNSで拡散され「雇用形態や待遇に問題があるのでは?」と批判されました。
こういったトラブルの際には、ネット上でも多くの芸能人が反応を示し、もちろん事務所への批判もあれば擁護の声もあります。
清水富美加さんの出家騒動の際に、同じ事務所の先輩タレントたちがこのようなコメントを残していました。
菊地亜美さん
https://twitter.com/lespros_ami/status/830758668094238720?s=20
ユージさん
「ただ、こういった報告が一方的すぎるという印象もあります」「そんなに悩んでいたのであれば、誰かにちゃんと相談していれば」と苦言も。「事務所の人間、全員知っています。そんなに冷たい人いたかな。彼女だけに冷たくしていたのかな」と疑問を投げかけた。
引用:https://news.mynavi.jp/article/20170213-a352/
そもそも事務所とタレントが対立している時点で、お互いの意見が食い違っているわけですから、一方の意見だけを取り上げてあれこれと推測しても、真相は当事者にしか分かりません。
トラブルが報道された際には、世間の人が所属タレント個人を応援することがあっても、事務所を応援することはまずないので、事務所への批判が目立つのは当然です。
しかし仮に悪い噂が事実だとしたら、望まない契約や枕営業を強要されることなど、絶対にあってはならないこと。
自分の身を守るのは最終的に自分なので、当事者になりそうなときは、はっきりNOと言える強さと覚悟を持ちましょう。
トラブルで退社した人もいれば、何事もなくお仕事をしている人もいるので、事務所と揉めるかどうかは相性によるものが大きいようです。そう考えると一概に「良い事務所」とも「悪い事務所」とも言えないでしょう。
しかし、良い悪いにかかわらず噂がたくさん流れるということは、世間に注目されている証拠。それだけ認知度が高いということ。
実際、レプロエンタテインメントに所属して活躍している芸能人は多く、業界での信頼は厚いものと思われます。所属することが出来れば、有名になるチャンスがあるということではないでしょうか。
レプロエンタテインメントのオーディション内容
たとえ初めてでなくとも、オーディションのように人生をかけた場面では緊張してしまうと思います。少しでも余裕をもって本番に臨むためにも、オーディションの内容は把握しておきたいですね。
レプロエンタテインメントで現在行われているオーディション内容は「書類審査」と「面接」です。場合によってはその他に特殊な審査があるかもしれませんが、詳細は不明でした。
一番気になるのは面接の質問内容だと思いますが、残念ながらそこまでの情報は出回っていません。
ですが、一般的な受験や採用面接と同じように、応募書類をもとに質問されることは想定したほうがよいでしょう。
自分のことを書いているので、返答に困ることはないと思いますが、念のため応募の際に書いたことはきちんと覚えておくほうが印象もいいですね。
現在行われているオーディション
レプロエンタテインメントでは、現在「24時間365日オーディション」
という、その名の通り24時間365日応募できるオーディションを行っています。
応募フォームの記入項目は以下の通り
(応募資格は記載なし)
・名前や連絡先などの基本情報
・顔と全身の写真
・身長体重
・希望するジャンル(役者、モデル、タレント、歌手、ダンサー、アイドル)
・その他詳細(スポーツ履歴・大会出場歴、過去に所属していたプロダクション、志望動機、特技とその実績)
・SNSアカウントや動画
などを入力して送信、その後3ヵ月以内に事務所から連絡があれば、面接に進めるというものです。面接の後の流れは記されていませんので、進んでみないと分かりません。
ただ応募ページを見ていただけると分かりますが、「その他詳細」という任意の記入欄が、4項目もありました。ここで記入した内容が、面接で掘り下げられる可能性は十分にあります。自分がこれまで頑張ってきたことやアピールできることを持っていると良さそうですね。
この24時間365日オーディションは、応募期限や開催日時を気にする必要がなく、自分のタイミングでいつでもチャレンジできる画期的なオーディションなので、準備ができたらぜひチャレンジしてみてください。
過去のオーディション
現在行われているオーディションが「書類審査」→「面接」で終わる可能性もありますが、その後に別の審査がないとも限りません。
過去に行われたオーディションでは、募集要項に審査の進み方が記載されていたので、参考までに過去のオーディションも見ていきましょう。
『レプロ・ガールズオーディション』2006年、2008年
こちらは、レプロ創立15年を記念して行われたオーディション。
同性から支持される女性をプロモートするというテーマで開催されました。
応募資格
・2006年 16歳~22歳の女性
・2008年 13歳~22歳の女性
審査の進み方
1、書類審査
2、ビジュアル審査
3、面接・自己PR
4、面接・カメラテスト
5、最終審査(マスコミに公開)
という流れで、かなり大々的な公開オーディションでした。
面接以外にも、ビジュアルやカメラテストといった、特殊な審査が行われていたことから、事務所がかなり気合を入れていたということが伺えます。
ちなみにカメラテストは、メイクをしてもらった後でプロのカメラマンによる撮影を行うものでした。このように、現場の空気感を味わうことができるのは、芸能界を目指す人にとって貴重な体験だったのではないでしょうか。
レプロ次世代スターオーディション 2013年~2015年
こちらは、レプロエンタテインメントの関連会社「レプロアスター」という、育成に重点がおかれた事務所のオーディションでした。
応募資格
・2013年 女優やモデル志望は6歳~18歳の男女、バラエティタレント志望は年齢性別不問
・2014年 小1~中3の男女
・2015年 6歳~20歳の男女
審査の進み方
1、書類審査
2、面接審査
3、面接審査
先ほどのオーディションよりはだいぶ少ない流れですが、こちらも面接が2回あります。
実はレプロアスターという会社は今では倒産してしまったようですが、ここで育成された何人かは、後にレプロエンタテインメントに所属することができました。
このように、同じレプロエンタテインメントで行われたものでも、オーディションによって細かい審査の進み方は異なりますが、おおよその進み方としては、
書類(写真でビジュアルも見られる)→面接や自己PR→場合によってカメラテストなど→最終的に合否決定という流れになります。
ビジュアルはもちろんですが、過去のオーディションでは面接を2回行っていたことから、自己PRや特技など内面の審査の特に力を入れていると考えられます。
過去のオーディションから見る合格率
実際にオーディションを受けるとなると、どれくらいの確率で合格するか気になるところですが、結論から言うと合格率はかなり低いです。しかし合格者がいるのは事実。もしあなたが合格すれば、高い倍率を勝ち抜いた強者になるということです。
レプロエンタテインメントでは合格者数を公表していないオーディションもありますが、一部公開されている結果をもとに、合格率を見ていきましょう。
ちなみに最終審査(ファイナリスト)まで進むと、受賞できなくても事務所と契約できる確率がぐんと上がります。
レプロ・ガールズオーディション
2006年開催 応募者数18,219人
ファイナリスト16人 合格者7人(最終的に契約した人は10人ほどという情報あり)
ファイナリストになる確率 0.087%(約1138人に1人)
合格率 0.038%(約2602人に1人)
2008年開催 応募者数21,452人
ファイナリスト18人 合格者5人(最終的に契約したのは20人ほどという情報あり)
ファイナリストになる確率 0.083%(約1191人に1人)
合格率 0.023%(約4290人に1人)
Miss.AI-人工知能が選ぶ、美少女オーディション
応募者数2700人以上 合格者2人
合格率 0.074%以下(約1350人に1人)
ご覧いただいた通り、これまで行われてきたオーディションにおいて、その合格率はなんと0.08%未満
ジャンボ宝くじで1万円が当たる確率が大体0.1%程度と言われていますが、それよりも低いということです。
宝くじを買ったことがある親御さんは、その難しさが分かるかと思います(笑)
この他にも『放課後レプロ部』というオーディションがありましたが、大々的に広告を出していたにもかかわらず合格者の情報がなく、その後どうなったか不明でした。レプロではオーディションを開催しても、いい人材がいなければ合格者なしという可能性も0ではありません。
いやはや、芸能界で活躍するまでの道のりはかなり厳しそうですね。
オーディション応募に親の許可は必要?お金はかかる?
ここまで見てきた過去のオーディションの応募資格を見ていただけると分かりますが、年齢が下は6歳~上は22歳ということで、ほとんどの応募者は未成年です。
ここで注意していただきたいのが、親に内緒で応募しようとしている未成年の方。基本的に未成年がオーディションを受ける際には、保護者の同意が必要です。
2021年現在行われている「レプロ24時間365日オーディション」の応募フォームで同意書の有無は問われていませんが、過去のオーディション応募には同意書が必要でした。
応募の時点で必要なかったとしても、事務所との契約には必ず保護者の同意を求められるので、できれば応募する前に相談しておきましょう。
反対されたり、バカにされたりしたらどうしよう…と心配になる気持ちも分かります。しかし子どものことを応援したくない親はいません。むしろきちんと熱意を伝えて、一番のファンになってもらいましょう。
身近な人の応援は、きっと自信にもつながります。
もう一つ気になるのは料金面です。未成年の方は特に、料金がかかるのかどうか心配だと思います。勢いで応募して書類審査を通過したけど「登録料が必要になったらどうしよう。」なんて慌ててしまうのは避けたいですね。
こちらはレプロの公式サイトに記載があり、
「オーディション費用は発生しない。」
「マネジメント費用や、登録料は発生しない。」
とのことです。ただし、「宣材写真の撮影費用やレッスン費用は所属契約の形態による。」
とありましたので、オーディション合格後、所属契約をする場合は料金などをきちんと聞いておきましょう。
このように、契約前であるオーディション自体に料金はかかりませんが、注意していただきたいのが「交通費」です。過去のオーディションでは、一部を除き面接会場までの交通費は基本的に自己負担でした。
書類審査を通過し面接まで行くと、会場まで足を運ぶことになる可能性が高いので、特に未成年の方はご両親とよく相談しておきましょう。
レプロエンタテインメント所属につながる他のオーディション
実はレプロエンタテインメントの所属タレントになる方法は、レプロ主催のオーディションを受けることだけではありません。
ただでさえ合格率が低く、難関なオーディション。もちろん、レプロエンタテインメントのオーディションに何度もチャレンジすることも可能ですが、挑戦できる場をもっと増やしたいと考える人もいるでしょう。
そこで、これまで何度かレプロエンタテインメントの所属につながったオーディションを2つご紹介します。
ニコラモデルオーディション
まずは、女子中学生向けファッション誌「ニコラ」のモデル募集オーディション。
毎年応募者10000人以上の中からグランプリ5~6人が選ばれます。合格率0.6%以下ということで、かなり難関です。
応募資格は10歳~15歳の女児、身長150cm以上。
これまで、グランプリからレプロエンタテインメントに所属した人は
・2001年 新垣結衣さん(現在は一部契約変更)
・2006年 能年玲奈さん(現在は退所)
・2012年 久間田琳加さん
・2018年 宮本和奏さん
・2019年 太田雫さん
上記の年以外にも、何度かニコラモデルオーディションでグランプリを獲得した人の中から、レプロエンタテインメント所属になりました。
有名ファッション誌ということもあって、グランプリに選ばれると多くの事務所から声がかかり、必ず芸能プロダクションと契約することができます。同時に、「ニコラ」でのモデルデビューも決まるので、一石二鳥と言えますね。
ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト
こちらは、月間芸能雑誌「JUNON」が主催する美男子コンテスト。ファイナリストに残ると「ジュノンボーイ」と呼ばれ、その後芸能界で活躍する人もいます。
最終審査は過去の受賞者や大物芸能人、芸能プロダクションなど数々のゲストを招いて行われ、グランプリに輝くと数十の事務所から声を掛けられるので、デビューは確実でしょう。
応募者数は約15000人以上で、ファイナリスト10名前後、受賞者は5名前後と、その合格率は0.05%程度。やはり超難関ですね。
応募資格は13歳から22歳(中学生不可)
これまで、グランプリからレプロエンタテインメントに所属した人は、
・2005年 中村蒼さん
・2009年 稲葉友さん
先ほどのニコラモデルオーディションよりは少ないですが、そもそも男性の所属人数が少ないのです。
幅広い分野をプロデュースしているレプロエンタテインメントは、決して女性だけをメインで押しているというわけではありません。つまり男性枠が空いているという見方もできます。
レプロ所属を目指している男性の方、ぜひチャレンジしてみてください。
まとめ 最初から無理だと決めつけず挑戦しよう
これまでレプロエンタテインメントの評判をはじめ、現在応募できるオーディション、過去のオーディションの内容や合格率などをご紹介してきました。
まとめると
・レプロエンタテインメントは悪い評判があるけど、それだけ世間の認知度が高い事務所。
・オーディション内容は、書類審査から面接の流れが多い。応募するオーディションによって変わるのでその都度確認しましょう。
・オーディションに費用はかからないが、交通費は別。契約内容によって費用の発生があるので、未成年者は保護者とよく相談しましょう。
・レプロエンタテインメントのオーディション合格率は低く、所属はかなり難しい。
・ニコラやJUNONなどの雑誌オーディションからでも、レプロエンタテインメント所属になる可能性がある。
ということになります。
あまりの難易度の高さに、読んでいる途中でオーディションを受けることを諦めてしまった方や、既に何度かオーディションに挑戦して落ちてしまった方もいるでしょう。
ですがそんな時「自分はダメだ。」と決して思わないでください。
事務所の方針やオーディションによって、求める人材は変わるもの。
落ちてしまったとしても、そのタイミングで事務所と自分がマッチしなかったというだけなのです。
もちろんオーディションを受けている途中で「この事務所は自分には合わないかも」と思うことだってあるかもしれません。
挑戦すること自体素晴らしい経験ですので、その後の人生において役立つ事もあるでしょう。
もし失敗しても自信を失くさず、これからもっと自分を磨いて「審査員を見返してやる!」くらいの気持ちで頑張ってください。
この記事を読んで、オーディションを受けるか迷っていた方に少しでも自信を持っていただけたら幸いです。